2010/1/11

欧州ビジネスウオッチ

サーブ買収、F1興業主が名乗り

この記事の要約

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の傘下にあるサーブ(スウェーデン)の買収に、F1自動車レースを運営するバーニー・エクレストン氏が名乗りを上げたことが8日明らかになった。GMは同日、サーブの清算手続きを開始したが、 […]

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の傘下にあるサーブ(スウェーデン)の買収に、F1自動車レースを運営するバーニー・エクレストン氏が名乗りを上げたことが8日明らかになった。GMは同日、サーブの清算手続きを開始したが、オランダの高級車メーカー、スパイカー・カーズなども買収を提案しており、ブランド存続に向けてギリギリの交渉を行うことになる。

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販売低迷で業績が悪化しているサーブは、昨年2月に会社更生手続きを申請。8月にはスウェーデンの高級スポーツ車メーカー、ケーニグセグに売却することで基本合意したが、11月にケーニグセグが買収を断念し、新たにスパイカーと売却交渉を進めていた。この交渉は12月18日、資産査定をめぐって一度は決裂したものの、同20日にスパイカーが新たな提案を出し、交渉が復活していた。

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エクレストン氏は買収提案の期限直前に、ルクセンブルクの投資会社ジェニイ・キャピタルと共同で買収案を提示した。ジェニイは仏ルノーのF1チームを昨月に買収したばかりで、エクレストン氏とつながりがある。

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このほか、スウェーデンの投資家グループもサーブ買収に名乗りを上げたが、詳細は不明だ。

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