英政府統計局が1月26日発表した2009年10-12月期の国内総生産(GDP)の実質伸び率(速報値)は前期比0.1%で、7-9月期のマイナス0.2%から改善した。プラス成長となるのは08年1-3月期以来7四半期ぶり。これにより英国は景気後退を脱し、EU主要国で景気後退が続いているのはスペインだけとなった。
\前年同期比では3.2%のマイナス成長。通年の成長率は戦後最悪のマイナス4.8%だった。
\分野別では鉱工業、サービス業が前期比0.1%増となり、それぞれ前の期の0.9%減、0.2%減から持ち直した。
\英国はついにプラス成長に復帰したものの、上げ幅は市場予測の0.3~0.4%を大きく下回った。しかも、今年1月からの付加価値税(VAT)引き上げを前に、個人消費が活発化したという一時的要因に大きく支えられており、市場は本格的な回復には程遠いとの見方で一致している。
\