2010/2/1

競争法

ドイツ銀のオッペンハイム買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は1月29日、独最大手銀行のドイツ銀行がプライベートバンクのサル・オッペンハイム(ルクセンブルク)を買収する計画を承認した。競争を大きく阻害する懸念はないため。\ サル・オッペンハイムは1789年創業で、ドイツ […]

欧州委員会は1月29日、独最大手銀行のドイツ銀行がプライベートバンクのサル・オッペンハイム(ルクセンブルク)を買収する計画を承認した。競争を大きく阻害する懸念はないため。

\

サル・オッペンハイムは1789年創業で、ドイツを中心に主に富裕層や機関投資家向けの資産を運用管理している。昨年6月時点の預かり資産は1,350億ユーロ。従業員は約4,400人に上る。

\

ドイツ銀行は昨年10月にサル・オッペンハイムを10億ユーロで買収することで合意していた。ドイツ銀行の総資産は昨年6月時点で1兆7,300億ユーロに上り、このうち富裕層向けプライベートバンキング部門の運用資産は約1,710億ユーロで、買収により同部門を強化する。

\

欧州委の調査の結果、両行で重複しているのはミューチュアルファンドの販売やプライベートバンキング・サービスなどに限られており、あらゆる商品やサービスで今後も厳しい競争にさらされることがわかった。このため今回の取引に競争上の問題はないと判断した。

\