2010/3/1

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感、11カ月ぶり悪化

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が23日発表した2月の独企業景況感指数は95.2となり、前月の95.8から0.6ポイント低下した。同指数の悪化は09年3月以来11カ月ぶり。小売業で景況感が特に冷え込み、全体の足を強く引っ張った。 […]

ドイツのIfo経済研究所が23日発表した2月の独企業景況感指数は95.2となり、前月の95.8から0.6ポイント低下した。同指数の悪化は09年3月以来11カ月ぶり。小売業で景況感が特に冷え込み、全体の足を強く引っ張った。今後6カ月の事業の見通しに関する指数(期待指数)は前月の100.6から100.9へとやや上昇。14カ月連続で改善しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「経済の回復は冬が終わった後も続く」との見方を示した。

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事業の現状判断に関する指数は前月の91.2から89.8に落ち込んだ。積雪が相次ぎ路面が広い範囲で凍結したことで消費者が外出を抑制。その直撃を受けた小売業で現状判断が大幅に悪化した。卸売業と製造業は現状判断が悪化したものの、今後の見通しは改善している。建設業は現状判断と今後の見通しがともに改善した。建設活動は寒波の影響で滞っているものの、1月に比べると寒さがやや緩んだため現状判断が好転したもようだ。

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