2010/4/12

産業・貿易

中国がWTOにパネル設置要請、靴ダンピング問題めぐり

この記事の要約

EUが中国製の革靴に反ダンピング措置を継続しているのは不当として、中国が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、中国政府は9日、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請した。これにより同問題は本格的な通商紛争に […]

EUが中国製の革靴に反ダンピング措置を継続しているのは不当として、中国が世界貿易機関(WTO)に提訴している問題で、中国政府は9日、WTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請した。これにより同問題は本格的な通商紛争に発展する。

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EUは中国とベトナムの革靴メーカーが革靴を不当な安値で輸出し、域内のメーカーに打撃を与えているとして、2006年10月から中国製に最大16.5%、ベトナム製に10%の反ダンピング税を課す措置を発動。昨年12月には、同措置の15カ月延長を決めた。これに対して中国側は、ダンピングの事実はないとして反発し、2月初めに提訴していた。

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中国とEUは紛争処理の第一段階として60日間にわたって当事者間協議を行ったが、同手続きで問題解決に至らなかったことから、パネルで本格的に争うことになる。

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