2010/4/19

総合 –EUウオッチャー

ポルトガルは追加財政再建策が必要、欧州委が報告書で指摘

この記事の要約

欧州委員会は14日、財政が悪化しているポルトガルの財政再建計画の検証報告書を公表し、同国政府は財政赤字削減に向けた追加措置が必要との見解を示した。景気の下振れを見越したもので、とくに今年は追加策が必要としている。\ ポル […]

欧州委員会は14日、財政が悪化しているポルトガルの財政再建計画の検証報告書を公表し、同国政府は財政赤字削減に向けた追加措置が必要との見解を示した。景気の下振れを見越したもので、とくに今年は追加策が必要としている。

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ポルトガルはギリシャと同じく財政赤字が拡大しており、信用不安がくすぶっている。2009年の財政赤字は国内総生産(GDP)比9.3%と、前年の2.8%から急増し、EUの財政規律で上限となっている3%を大幅に上回った。

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政府が3月初めにまとめた財政再建策は、公務員の昇給制限や景気刺激策の縮小、防衛支出削減などにより、2013年までに赤字をGDP比3%以下に圧縮するという内容。今年については赤字を前年比1ポイント減のGDP比8.3%まで削減する計画だ。

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ポルトガルの計画は、昨年にマイナス2.7%だった経済成長率が持ち直し、税収が増えることを見込んでおり、今年は0.7%の成長を想定している。これに対して欧州委は、景気見通しが楽観的として、追加措置の実施を指示した。

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