2010/4/26

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感、4月は大幅改善

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が23日発表した4月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月の98.2から3.4ポイント増の101.6となり、大幅に上昇した。事業の現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がとも […]

ドイツのIfo経済研究所が23日発表した4月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月の98.2から3.4ポイント増の101.6となり、大幅に上昇した。事業の現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに改善。特に現状判断指数は2カ月連続で大きく上昇した。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済のギアは一段上がった」との見方を示した。

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現状判断指数は前月の94.5から4.8ポイント増の99.3に上昇した。前月も上げ幅が4.6ポイントに達しており、ドイツ企業を取り巻く環境は急速に改善しているもようだ。期待指数は2.0ポイント増の104.0で、16カ月連続で改善した。

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業界別でみると、製造業は現状判断・期待指数がともに上昇した。工場稼働率は長年の平均をわずかに下回る水準まで回復し、人員削減を計画する企業は一段と減ったという。小売と卸売業でも現状判断と先行き見通しが改善した。

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建設業の景況感はやや悪化した。現状判断は上昇したものの、期待指数は低下し、トータルで5カ月ぶりに落ち込んだ。

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