2010/6/7

欧州ビジネスウオッチ

テレフォニカ、ヴィーヴォ買収額を引き上げ

この記事の要約

ブラジル最大の携帯電話サービス会社であるヴィーヴォの買収に乗り出しているスペイン通信最大手テレフォニカは1日、買収を拒否するポルトガルテレコム(PT)に新提案を提示した。買収額を従来の57億ユーロを14%上回る65億ユー […]

ブラジル最大の携帯電話サービス会社であるヴィーヴォの買収に乗り出しているスペイン通信最大手テレフォニカは1日、買収を拒否するポルトガルテレコム(PT)に新提案を提示した。買収額を従来の57億ユーロを14%上回る65億ユーロに引き上げる。PT取締役会は新提案を「(買収対象の)戦略的価値を十分に反映していない」として、なお抵抗しているが、臨時株主総会を開いて買収を受け入れるかどうかを決める意向を表明。株主の中には新提案を歓迎する声があり、買収成立の可能性も出てきた。

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テレフォニカとPTは、ヴィーヴォの株式60%を保有する持ち株会社ブラジルセルに折半出資している。テレフォニカは5月11日、ブラジルセルに対するPTの株式持ち分を57億ユーロで取得し、ヴィーヴォを傘下に収めることを提案したが、PTの取締役会は一方的な提案として全会一致で拒否していた。

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