EU統計局ユーロスタットは21日、加盟27カ国の2009年の1人当たりGDP(購買力平価換算)統計を公表した。これによると、EU平均を100とした場合の1人当たりGDPはルクセンブルクが268で最高。最低は41のブルガリアだった。(表参照)。
\ルクセンブルクは前年に続いて1位。同国では金融業が盛んで、しかも毎日越境して通勤してくる外国人労働者がGDPに大きく貢献している一方、これらの人が同統計で居住者として扱われていないことから、1人当たりGDPが実体より膨らんでいるという面がある。
\ルクセンブルク以下は、アイルランド、オランダ、オーストリア、スウェーデン、デンマーク、英国、ドイツ、ベルギー、フィンランド、フランス、スペイン、イタリアの順で続き、EU平均を超えた。
\2004年のEU拡大前から加盟していた15カ国で平均を下回ったのはギリシャ、ポルトガルの2カ国。新規加盟国はすべて平均を下回ったが、キプロスが98となり、平均水準に迫っている。
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