2010/6/28

産業・貿易

中国が陶磁器タイルもダンピング輸出か、欧州委が調査開始

この記事の要約

欧州委員会は21日、中国製の陶磁器タイルを対象に反ダンピング(不当廉売)調査を開始したことを明らかにした。域内業界団体の訴えを受けた措置。最大15カ月をかけて調査を行い、ダンピングの事実が確認できた場合は反ダンピング措置 […]

欧州委員会は21日、中国製の陶磁器タイルを対象に反ダンピング(不当廉売)調査を開始したことを明らかにした。域内業界団体の訴えを受けた措置。最大15カ月をかけて調査を行い、ダンピングの事実が確認できた場合は反ダンピング措置を発動する。調査期間中でも9カ月を上限に、暫定的な反ダンピング措置の適用が可能だ。

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欧州委によると、ダンピングの疑いが浮上しているのは、施釉または無釉の敷石タイル、舗床タイル、炉用・壁用タイル。欧州陶磁器タイル製造業連盟が5月7日に提出した苦情申立書に基づき、調査に着手する。

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EUと中国は、中国製革靴への反ダンピング措置に中国政府が猛反発し、報復措置としてEU製の金属ねじ、ボルトなどに反ダンピング措置を発動するなど通商摩擦が激化している。今回のダンピング問題で、新たに火種が増えることになる。

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