2010/6/28

欧州ビジネスウオッチ

独企業景況感、6月はやや持ち直し

この記事の要約

ドイツのIfo経済研究所が22日発表した2010年6月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月の101.5から101.8へと上昇し、2カ月ぶりに改善した。5月はスペインや英国など欧州諸国の財政問題とユーロ危機が影を […]

ドイツのIfo経済研究所が22日発表した2010年6月の独企業景況感指数(2000年=100)は前月の101.5から101.8へと上昇し、2カ月ぶりに改善した。5月はスペインや英国など欧州諸国の財政問題とユーロ危機が影を落としやや悪化していた。Ifoのジン所長は6月の数値を受け「景気回復は今後も続く」との見方を示した。

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事業の現状判断を示す指数が前月の99.4から101.1へと1.7ポイント上昇し、全体が押し上げられた。ユーロ安の効果で輸出が急速に伸びていることなどが反映された格好。

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一方、今後6カ月の見通しを示す期待指数は前月の103.7から102.4へと1.3ポイント落ち込み、2カ月連続で悪化した。主な輸出先である欧州諸国で財政再建の動きが本格化すると、ドイツ経済が寄せを受けるという懸念が背景にある。

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業界別では製造、卸売、建設の3部門で景況感指数が上昇。落ち込んだのは小売だけだった。建設業では現状判断と期待指数がともに改善している。

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