電機大手の独シーメンスが銀行を設立する。同社のイェー・ケーザー取締役(財務担当)が6月28日付の『南ドイツ新聞』に掲載されたインタビューで明らかにした。金融危機の経験を受け、独自の金融機関を持つ必要性を痛切したとしている。銀行免許はすでにドイツ連邦金融監督庁(BaFin)に申請した。
\同取締役は「今回の銀行危機の結果、われわれ顧客企業が危機のしわ寄せを受けることがはっきりした」とコメント。今後はそうしたリスクを回避するため、投資先や為替予約で外部の金融機関に依存しない体制を構築するとの考えを明らかにした。同社が保有する現金90億ユーロの投資を自ら設立する銀行と共同で決定し、安定的な資産運用を実現する意向だ。
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