2010/7/19

総合 –EUウオッチャー

エストニアのユーロ導入が正式決定、1月に通貨切り替え

この記事の要約

EUは13日開いた財務相理事会で、エストニアが2011年1月に欧州単一通貨ユーロを導入することを正式承認した。これによりエストニアは1月1日から通貨をユーロに切り替え、ユーロ圏は17カ国に拡大する。\ 欧州委員会は5月中 […]

EUは13日開いた財務相理事会で、エストニアが2011年1月に欧州単一通貨ユーロを導入することを正式承認した。これによりエストニアは1月1日から通貨をユーロに切り替え、ユーロ圏は17カ国に拡大する。

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欧州委員会は5月中旬、エストニアが財政均衡、インフレ率などユーロ導入の条件を満たしていると認定し、2011年1月の導入を認めるよう勧告。EUは6月の首脳会議で承認していた。今回の財務相理事会ではユーロ導入を最終承認すると同時に、エストニアの現行通貨クローンとユーロの交換比率を1ユーロ=15.6466クローンとすることを決めた。エストニアがユーロ導入の前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)に参加した2004年6月に設定されたレートが踏襲される形となる。

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EUでは2002年1月にドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、ギリシャ、アイルランド、ルクセンブルク、ポルトガル、オーストリア、フィンランドの12カ国でユーロ現金の流通が開始。2007年にスロベニア、08年にキプロス、マルタ、09年にスロベニアがユーロに参加した。

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人口130万人と小国のエストニアは、ユーロ導入を世界的な金融・経済危機で大きな打撃を受けた経済の再生の切り札としたい考え。通貨の信用が高まることで、外資流入が加速すると期待している。

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