2010/7/19

総合 –EUウオッチャー

ギリシャが国債発行、16.2億ユーロ調達

この記事の要約

財政危機に直面するギリシャ政府は13日、6カ月物の短期国債を起債し、総額16億2,500万ユーロを調達した。ギリシャの国債発行は、5月にユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)から緊急金融支援を受けて以来、初めて。\ 公的債 […]

財政危機に直面するギリシャ政府は13日、6カ月物の短期国債を起債し、総額16億2,500万ユーロを調達した。ギリシャの国債発行は、5月にユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)から緊急金融支援を受けて以来、初めて。

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公的債務管理庁によると、落札利回りは4.65%。前回(4月)に6カ月物国債を起債した際の4.55%を0.1ポイント上回った。当初の発行予定額は12億5,000万ユーロだったが、応募が45億4,600万ユーロと3.64倍に達し、増額した。

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ギリシャは今後、多額の国債償還を控えているが、ユーロ圏諸国と国際通貨基金(IMF)から総額1,100億ユーロの協調融資を取り付けており、必ずしも市場で資金を調達する必要はない。今回の起債は、国債市場復帰に向けたテスト的な意味があると目される。順調結果となったものの、なお利回りは高止まりしていることから、市場では当面は本格的な復帰はないとの見方が出ている。

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一方、ギリシャ政府は12日、今年上期に財政赤字を46%削減したと発表した。同国は2009年に国内総生産(GDP)比13.6%まで膨らんだ赤字を今年は同8.1%まで圧縮することを求められており、目標達成に向け同期に39.5%の削減を目指していた。目標を上回るペースで赤字削減が進んでいることになる。

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