2010/7/26

欧州ビジネスウオッチ

テレフォニカ、ヴィーヴォ買収を断念

この記事の要約

スペイン通信最大手テレフォニカはこのほど、ブラジル最大の携帯電話サービス会社ヴィーヴォの買収を断念した。テレフォニカはヴィーヴォの株式60%を保有する持ち株会社ブラジルセルに折半出資しているポルトガルテレコム(PT)に対 […]

スペイン通信最大手テレフォニカはこのほど、ブラジル最大の携帯電話サービス会社ヴィーヴォの買収を断念した。テレフォニカはヴィーヴォの株式60%を保有する持ち株会社ブラジルセルに折半出資しているポルトガルテレコム(PT)に対して、株式持ち分を71億5,000万ユーロで取得することを提案していた。

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テレフォニカによる買収をめぐっては、PTが6月末に開いた臨時株主総会で株主全体の74%が支持したが、ポルトガル政府が黄金株を行使して拒否権を発動。しかし、政府の黄金株行使は欧州司法裁判所で違法と判断された。これを受けてテレフォニカはPTと新たに買収協議を行ったものの、買収額引き上げを求めるPTとの対立が解けず、ヴィーヴォ買収を断念した。

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