2010/8/23

競争法

ドイツ鉄道の英アリバ買収を承認

この記事の要約

欧州委員会は11日、ドイツ鉄道(DB)が英鉄道・バス運行大手アリバを買収する計画を承認した。競争上で問題となったドイツの鉄道・バス事業で、アリバの独子会社アリバ・ドイチュラントを手放すことが条件となる。\ DBは鉄道・バ […]

欧州委員会は11日、ドイツ鉄道(DB)が英鉄道・バス運行大手アリバを買収する計画を承認した。競争上で問題となったドイツの鉄道・バス事業で、アリバの独子会社アリバ・ドイチュラントを手放すことが条件となる。

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DBは鉄道・バスの旅客サービスや貨物・物流、鉄道インフラの運営などをドイツはじめ欧州各国で展開する。アリバは英国のほかデンマークやドイツ、オランをダ、ポーランド、スウェーデンなどで鉄道・バスの運行を手がけている。DBは今年4月に債務の引き受けも含めて25億ポンドでアリバを買収することで合意していた。

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欧州委員会は買収の可否について、デンマークと英国、ドイツを中心に鉄道・バスの旅客運行市場や鉄道貨物市場に及ぼす影響に焦点を当てて審査した。その結果、ドイツの鉄道・バス市場では、DBに対してアリバの子会社アリバ・ドイチュラントが有力な競争会社であり競争が阻害される懸念が浮上した。

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これに対してDBは、アリバの独鉄道・バス事業の全てを手がけるアリバ・ドイチュラントを売却することを提案。欧州委はこれにより競争上の問題は完全に取り除かれるとして、その実行を条件に買収を認めた。

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