2010/8/30

競争法

ユニリーバのサラ・リー事業買収、欧州委が審査期限延長

この記事の要約

欧州委員会は27日、欧州食品・日用品大手のユニリーバ(英蘭)が米同業サラ・リーのボディ・ケア事業などを買収する計画をめぐる審査の期限を10月5日から22日まで延長すると発表した。競争上の懸念を払しょくするためユニリーバが […]

欧州委員会は27日、欧州食品・日用品大手のユニリーバ(英蘭)が米同業サラ・リーのボディ・ケア事業などを買収する計画をめぐる審査の期限を10月5日から22日まで延長すると発表した。競争上の懸念を払しょくするためユニリーバが是正策を提案したことを受けた措置。是正策の内容を精査した上で、買収の可否を最終判断する。

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ユニリーバは2009年9月、サラ・リーのボディ・ケア事業と欧州の洗剤事業を総額12億8,000万ポンドで買収することで合意した。同買収について欧州委は、ユニリーバの事業とサラ・リーの買収対象事業は重複が多く、デオドラント製品、スキンクレンジング製品、衣料用柔軟剤などの分野で競争上の問題があると判断し、初期調査での買収認可を見送り、6月に本格的調査を開始。8月中旬にはユニリーバに異議告知書を送付し、現計画のままでは買収を承認しない意向を示していた。

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ユニリーバが示した是正策の内容は不明だが、一部事業の売却などを申し出たとみられる。

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