2010/9/6

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の4-6月期GDP、輸出・設備投資がけん引

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットは2日、2010年4-6月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。輸出の急増、設備投資の復調が成長率を押し上げた格好となっている。(表参照)\ 前期比のGDP伸び率はユーロ圏16カ国、EU2 […]

EU統計局ユーロスタットは2日、2010年4-6月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。輸出の急増、設備投資の復調が成長率を押し上げた格好となっている。(表参照)

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前期比のGDP伸び率はユーロ圏16カ国、EU27カ国とも1%で、8月中旬発表の速報値と変わらず。ともに前期の0.3%(従来の0.2%から改定)から大幅に拡大した。前年同期比の伸び率はどちらも1.9%で、ともに速報値の1.7%から上方修正された。

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ユーロ圏では同期の輸出伸び率が前期比4.4%と、前期の2.4%を大きく上回り、統計が開始された1995年以降で最大の上げ幅を記録。設備投資が1.8%増と、前期の0.4%減からプラスに転じ、8四半期ぶりに上向いた。さらに個人消費が0.5%増となり、上げ幅は前期の0.2%から拡大した。

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産業別では、鉱工業が前期比1.9%増とプラスを維持。低迷が続いていた建設業が0.5%増と回復した。

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