2010/9/6

欧州ビジネスウオッチ

独インフィニオン、携帯電話用チップ部門をインテルに売却

この記事の要約

半導体大手の独インフィニオンは8月30日、携帯電話機向けチップ部門(WLS)をCPU世界最大手の米インテルに売却すると発表した。取引金額は約14億ドル。今後は経営資源を自動車、産業、セキュリティ分野に集中させる意向だ。取 […]

半導体大手の独インフィニオンは8月30日、携帯電話機向けチップ部門(WLS)をCPU世界最大手の米インテルに売却すると発表した。取引金額は約14億ドル。今後は経営資源を自動車、産業、セキュリティ分野に集中させる意向だ。取引成立は2011年第1四半期を見込む。

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WLS部門は長年、赤字が続いていたが、インフィニオンは経営再建に成功。2010年4-6月期には同部門の売上高営業利益率で約7%を確保した。それにもかかわらず売却に踏み切ったのは市場競争が激しく、同社の業績の足を将来的に再び強く引っ張る可能性があるため。

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WLS部門をめぐっては4月中旬から売却観測が出ており、インテルが最も有力な売却先候補と目されていた。同部門はアップルやサムスン、ノキアなどのスマートフォン向けに半導体チップを供給している。インテルは買収により携帯電話向け事業に本格参入する。

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