2010/9/13

産業・貿易

未認可GMジャガイモが認可品種に混入、欧州委が独BASFに説明要求

この記事の要約

欧州委員会は6日、域内での栽培が認可されていない独化学大手BASFの遺伝子組み換え(GM)ジャガイモが、スウェーデンで栽培されている認可済みの別品種に混入していたことを受け、同社に事情説明を求めたことを明らかにした。BA […]

欧州委員会は6日、域内での栽培が認可されていない独化学大手BASFの遺伝子組み換え(GM)ジャガイモが、スウェーデンで栽培されている認可済みの別品種に混入していたことを受け、同社に事情説明を求めたことを明らかにした。BASFは誤って混入した未認可の品種は「極めて微量」であり、すでに除去したと説明しているが、混入が発覚した耕作地付近の広い範囲で汚染の可能性があるすべての作物を廃棄するなどの措置が取られる可能性もある。

\

今回問題となったのは、「アマデア(Amadea)」と名付けられたGMジャガイモ。BASFは今月に入り、EUに同品種の栽培認可を申請したばかりだ。アマデアの混入が発見されたのは、今年3月に域内での商業栽培が認可されたBASFのGMジャガイモ「アムフローラ」の耕作地。スウェーデンではドイツやチェコと並んで6月からアムフローラが栽培されている。BASFによると、アマデアの混入率は「0.01%未満」にとどまり、すでに除去作業を完了したと説明している。

\

欧州委のビンセント報道官は記者団に対し「明らかに重大な過失があった」と指摘。「なぜ未認可のアマデアがスウェーデンに運ばれ、その花がアムフローラの耕作地で発見される事態に至ったのか、BASF側に明確な説明を求める」と述べた。

\