2010/10/25

環境・通信・その他

脱法ドラッグ「メフェドロン」の非合法化、欧州委が提案

この記事の要約

欧州委員会は20日、域内12カ国で流通が認められている薬物「メフェドロン」について、全加盟国がその製造と販売、使用を禁止し、刑事罰の対象とするよう提案した。\ メフェドロンは、すでに販売を禁止している15の加盟国において […]

欧州委員会は20日、域内12カ国で流通が認められている薬物「メフェドロン」について、全加盟国がその製造と販売、使用を禁止し、刑事罰の対象とするよう提案した。

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メフェドロンは、すでに販売を禁止している15の加盟国においても、若者の間を中心に「脱法ドラッグ」としての利用が拡大しており、インターネットや違法薬物の売人を通じて取り引きされている。「バブルズ」、「ドロン」、「ネオダブ」などとも呼ばれ、白い粉末またはカプセル、錠剤の形で、ネット上ではバスソルトや植物の肥料などと偽って販売されている。末端価格は1グラムあたり10~15ユーロ。

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リスボンにある欧州薬物・薬物中毒監視センター(EMCDDA)によると、メフェドロンは依存性がある上、服用すると大量の鼻血や幻覚症状、不安症状、妄想症をはじめとする急性の健康問題を引き起こし、アルコールやその他の薬物と併用した場合には死に至る可能性がある。服用時にみられる身体症状は、エクスタシー(MDMA)やコカインと似ている。また、大麻などとは異なり、医療上の効能は確認されていない。

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英国およびアイルランドでは現在までに、少なくとも37人がメフェドロンの影響で死亡しており、うち2人はこの薬物が直接の死因だった。

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