2010/10/25

欧州ビジネスウオッチ

東邦テナックス、独で炭素繊維の新生産ライン稼働

この記事の要約

帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスは20日、ドイツのグループ会社トーホウ・テナックス・ヨーロッパ社(ブッパタール市、TEE社)のオーバーブルフ工場で炭素繊維の第4生産ラインを稼働させたと発表した。年産能力 […]

帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスは20日、ドイツのグループ会社トーホウ・テナックス・ヨーロッパ社(ブッパタール市、TEE社)のオーバーブルフ工場で炭素繊維の第4生産ラインを稼働させたと発表した。年産能力は1,700トン。

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同生産ラインは2009年8月に完成したものの、金融・経済危機で炭素繊維の需要が急速に冷え込んだため、操業開始を見合わせてきた。今年に入り航空機、スポーツ・レジャー、風力発電をはじめとする一般産業の各用途で需要が回復してきたため、同社は9月から稼働を開始。10月からは操業を本格化させた。

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世界の炭素繊維市場規模は昨年、2万3,000トン程度にまで落ち込んだ。2010年以降は再び年率15%以上の拡大が見込まれており、東邦テナックスは今後、日・欧・米3極で最適な生産体制を構築して事業を拡大していく。

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