2010/11/15

競争法

仏クレディ・アグリコルの伊銀支店網取得を承認

この記事の要約

欧州委員会は11日、仏大手銀行クレディ・アグリコルが伊同業インテサ・サンパオロのイタリア国内支店の一部およびインテサが出資するリテール(小口金融)銀行の伊カサ・ディ・リスパルミオ・デラ・スペツィアを取得する計画を承認した […]

欧州委員会は11日、仏大手銀行クレディ・アグリコルが伊同業インテサ・サンパオロのイタリア国内支店の一部およびインテサが出資するリテール(小口金融)銀行の伊カサ・ディ・リスパルミオ・デラ・スペツィアを取得する計画を承認した。競争を大きく阻害する懸念はないため。

\

クレディ・アグリコルは6月に、インテサの96支店および74支店を抱えるカサ・ディ・リスパルミオ・デラ・スペツィアを買い取ることで合意した。取引金額は約7億4,000万ユーロ。取得する支店網はイタリア北部と中部のリグリア州、ロンバルディア州、トスカーナ州、ラティウム州が中心で、エミリア・ロマーニャ州とベネト州にもわずかながら拠点がある。クレディ・アグリコルは複数の伊子会社を通じてエミリア・ロマーニャ州を中心にリテールの金融サービスを手がけている。

\

欧州委の調査の結果、クレディ・アグリコルのイタリアでのシェアは限られており、重複する支店も一部の地域にとどまることが判明し、競争上の問題はないと判断した。イタリアの競争当局は審査を同当局に委ねるよう欧州委に要請していたが、欧州委は今回の審査によりその必要性はなくなったと説明している。

\