2010/11/22

総合 –EUウオッチャー

英・蘭との預金返済問題、アイスランドが解決へ新提案

この記事の要約

アイスランド政府が英、オランダとの預金返済問題の解決に向けた新たな提案をまとめた。詳細は不明だが、財務省は「数週間以内」に英、オランダと合意できるとの見通しを示しており、EU加盟の障害ともなっている同問題をめぐる2カ国と […]

アイスランド政府が英、オランダとの預金返済問題の解決に向けた新たな提案をまとめた。詳細は不明だが、財務省は「数週間以内」に英、オランダと合意できるとの見通しを示しており、EU加盟の障害ともなっている同問題をめぐる2カ国との対立が解消しそうな雰囲気となってきた。

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アイスランドは08年に破たんした大手銀行ランズバンキのネット銀行「アイスセーブ」の外国人口座を閉鎖し、34万人に上る英、オランダ人預金者の約50億ドルに上る資金を凍結。これを肩代わりして国内の預金者に払い戻した英、オランダ政府は、アイスランドに返済を求めているが、アイスランドで3月に実施された国民投票で返済法案が93%の反対で否決された。アイスランドは7月にEUとの加盟交渉を開始したが、英、オランダは返済するまで加盟を認めないとしており、早期加盟を目指す同国政府にとって同問題の解決が急務となっている。

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アイスランドの放送局「チャンネル2」の報道によると、新提案は3%の利子をつけて返済するというもの。政府の負担は400億クローナ(3億5,500億ドル)~600億クローナに上るが、大半はランズバンキの資産売却でカバーするという。

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