2010/12/6

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏7-9月成長率の鈍化、輸出・設備投資が要因に

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットは2日、2010年7-9月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。ユーロ圏のGDP伸び率は前期比0.4%、前年同期比1.9%で、前月中旬に発表された速報値と変わらず。EU27カ国ベースの伸び […]

EU統計局ユーロスタットは2日、2010年7-9月期の域内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。ユーロ圏のGDP伸び率は前期比0.4%、前年同期比1.9%で、前月中旬に発表された速報値と変わらず。EU27カ国ベースの伸び率は前期比0.5%、前年同期比2.2%となり、いずれも速報値から0.1ポイント上方修正された。(表参照)

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ユーロ圏の成長率(前期比)は4-6月期の1%から大幅に減速した。その大きな要因は輸出と設備投資の鈍化。輸出は1.9%増となったが、上げ幅は前の期の4.3%から大きく縮小。前期に1.7%増だった設備投資は横ばいにとどまった。また、個人消費は0.3%増と、上げ幅は前期の0.2%から拡大したものの、力強さを欠いている。

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産業別では、鉱工業が前期比0.1%増と、前期の2%増から大幅に鈍化。建設業は0.6%減となり、再びマイナスに落ち込んだ。

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