ブルガリア議会は27日、組織犯罪を専門に裁く裁判所を新設する法案を賛成多数で可決した。同法案はEUから求められている組織犯罪対策の強化を目的としたもの。専門裁判所は7月にも発足する予定で、マネーロンダリング(資金洗浄)、密輸などの組織犯罪を裁くことになる。
\ブルガリアは2007年1月にEU加盟を果たしたが、司法制度改革、汚職・組織犯罪対策などで加盟基準を満たしていなかったため、特別措置としてEUが加盟後も改革の進展状況を監視する措置の適用を決定。改革が進んでいないと判断された場合は、補助金の支給停止、国内の裁判所による判決をEUで認定しないといった「セーフガード」措置が発動される。
\政府はとくに大きな課題となっている汚職犯罪対策を強化するため、専門裁判所の創設を決定。その実現に向けた刑事手続き改正法案を提出していた。
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