2011/1/31

欧州ビジネスウオッチ

東レがダイムラーと合弁、CFRP部品の製造・販売へ

この記事の要約

東レは24日、自動車大手の独ダイムラーと共同で炭素繊維複合材料(CFRP)分野の合弁会社を設立すると発表した。東レが開発したCFRPの成形技術「ハイサイクルRTM成形技術」を活用して車両向け部品を製造・販売する計画だ。新 […]

東レは24日、自動車大手の独ダイムラーと共同で炭素繊維複合材料(CFRP)分野の合弁会社を設立すると発表した。東レが開発したCFRPの成形技術「ハイサイクルRTM成形技術」を活用して車両向け部品を製造・販売する計画だ。新会社は西南ドイツのエスリンゲンに設立。資本金は82万5,000ユーロで、東レは50.1%、ダイムラーは44.9%を出資する。

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東レは昨年3月に締結した共同開発契約を受けてこれまで、最適な炭素繊維素材と中間基材の開発、および主としてCFRP部品の構造設計と成形プロセスの技術開発を進めてきた。ダイムラーも主に部品設計と後加工・接合技術を開発。両社は保有する技術を融合し、CFRP部品を短サイクルで製造する量産技術を確立した。新会社はCFRP製の量産部品をまず、2012年に発売されるメルセデスベンツ・ブランドの乗用車向けに供給する。

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両社は今後も継続的に共同開発を推進し、生産コストの削減を進めるほか、CFRP部品の適用対象を拡大していく。

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