2011/2/14

競争法

欧州委がルフトハンザなど4社を調査、コードシェアで競争法違反の疑いで

この記事の要約

欧州委員会は11日、独ルフトハンザ航空とトルコ航空、TAPポルトガル航空とベルギーのブリュッセル航空がそれぞれ結んでいるコードシェア(共同運航)協定について、EU競争法違反の疑いで調査を開始したと発表した。\ 調査対象と […]

欧州委員会は11日、独ルフトハンザ航空とトルコ航空、TAPポルトガル航空とベルギーのブリュッセル航空がそれぞれ結んでいるコードシェア(共同運航)協定について、EU競争法違反の疑いで調査を開始したと発表した。

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調査対象となっているのはルフトハンザとトルコ航空のミュンヘン~イスタンブール便、フランクフルト~イスタンブール便、TAPとブリュッセル航空のブリュッセル~リスボン便の3ルート。コードシェアは自社が運航していない路線について、提携先の運航便に自社コード(便名)を付けて航空券を販売する仕組みだが、これら3つの路線では提携する2社がそれぞれ独自に定期便を運航しており、通常のケースとは異なる。

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問題となっている4社は空席状況に応じて「無制限に」提携先の航空券を販売していた疑いが持たれており、欧州委は主要ルートで共に高いシェアを持つ、いわばライバル同士の協定が「競争を阻害し、航空運賃の上昇やサービス低下などの弊害を引き起こした可能性がある」と指摘している。各社とも調査に協力する意向を示している。

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