2011/4/4

欧州ビジネスウオッチ

英ボーダフォン、インド事業を実質傘下に

この記事の要約

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは3月31日、42%を出資するインド3位の携帯電話サービス会社ボーダフォン・エッサールの株式33%を合弁相手の印コングロマリット、エッサール・グループから50億ドルで取得すると発表した […]

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは3月31日、42%を出資するインド3位の携帯電話サービス会社ボーダフォン・エッサールの株式33%を合弁相手の印コングロマリット、エッサール・グループから50億ドルで取得すると発表した。これにより合弁は解消となり、ボーダフォンが同社の経営権を掌握する。

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ボーダフォンは2007年、香港財閥のハチソン・ワンポアが保有する「ハチソン・エッサール」の株式67%を取得。その後に株式42%を直接保有するとともに、社名をボーダフォン・エッサールに変えた。

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ボーダフォン・エッサールをめぐっては、経営方針をめぐるボーダフォンとエッサールの対立が表面化していた。エッサールはボーダフォンに持ち株を売却する権利を行使し、合弁事業から手を引くことになった。ボーダフォンは合弁解消により、自由に同社を運営できるようになる。

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株式売買は11月までに完了の見通し。ボーダフォンの持ち株比率は75%に達し、インドで外資に認められている持ち株比率の上限である74%を超える。このため同社は株式公開か、新たな現地パートナーを探す必要がある。

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