2011/5/16

欧州ビジネスウオッチ

VW、第一汽車と電気自動車生産

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)は10日、中国の提携先・第一汽車と共同で電気自動車(EV)を生産すると発表した。新設する現地ブランド「開利」で2013年~14年にかけて市場投入。EV合弁会社を昨年現地に設立した独ダイムラーな […]

独フォルクスワーゲン(VW)は10日、中国の提携先・第一汽車と共同で電気自動車(EV)を生産すると発表した。新設する現地ブランド「開利」で2013年~14年にかけて市場投入。EV合弁会社を昨年現地に設立した独ダイムラーなどに対抗する。

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VWと第一汽車はこれまで、VWグループブランドの乗用車を合弁生産してきた。2社が新たに現地ブランドを立ち上げるのは中国政府が国産ブランドの販売支援策を実施しているためだ。

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開利では低価格帯のモデルを手がける。VWがこれまで同国で販売してきたVW、アウディ、シュコダの3ブランドに手の届かない所得層をターゲットとする考えで、中国事業を統括するカールトーマス・ノイマン氏は先ごろ『ハンデルスブラット』紙に対し、市販価格8,000ユーロ未満のモデルを中国に投入する意向を明らかにした。同国の中小都市では市民の所得水準が大都市の上海や北京に比べて低く、これらの市民を顧客として取り込むには低価格車の投入が欠かせないという事情が背景にある。

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