2011/5/16

欧州ビジネスウオッチ

武田薬品、ナイコメッドと買収交渉か

この記事の要約

武田薬品工業がスイスの製薬大手ナイコメッドを買収する方向で交渉しているもようだ。複数のメディアが12日、一斉に報じた。ブルームバーグによると、買収価格は100億ユーロを超える可能性がある。両社はコメントを控えている。\ […]

武田薬品工業がスイスの製薬大手ナイコメッドを買収する方向で交渉しているもようだ。複数のメディアが12日、一斉に報じた。ブルームバーグによると、買収価格は100億ユーロを超える可能性がある。両社はコメントを控えている。

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ナイコメッドはチューリヒに本社を置く北欧系の製薬会社。2006年に独アルタナの製薬部門を45億ユーロで買収し、事業を大幅に拡大した。主力製品は独アルタナから引き継いだ抗潰瘍薬「パントプラゾール」。従業員数は1万2,500人で、昨年は3億1,700万ユーロを売り上げた。営業損益(EBITベース)は4,420万ユーロの赤字。現在は複数の金融投資会社の傘下にある。

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武田薬品は同社の買収により欧州やロシア事業を強化できる。

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