2011/9/19

競争法

検索サービスめぐるグーグルへの調査は「継続中」=欧州委員

この記事の要約

インターネット検索市場におけるグーグルの商慣行をめぐり、欧州委員会が昨年11月から調査を進めている問題で、アルムニア委員(競争政策担当)は16日、調査は現在も継続中で、反競争的行為の有無についての結論は出ていないことを明 […]

インターネット検索市場におけるグーグルの商慣行をめぐり、欧州委員会が昨年11月から調査を進めている問題で、アルムニア委員(競争政策担当)は16日、調査は現在も継続中で、反競争的行為の有無についての結論は出ていないことを明らかにした。

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欧州委はグーグルがネット検索市場での優越的な地位を乱用し、ライバルを締め出そうとしているとの中小検索エンジンの申し立てを受け、昨年11月にグーグルに対する調査に着手した。今年3月には米マイクロソフトも欧州委に正式な調査を要請。ライバル側は欧州のネット検索市場で90%以上のシェアを持つグーグルが市場支配的地位を利用して、検索結果の表示で自社サービスを優遇する一方、競合するサービスの表示順位を意図的に下げるなどして競争を不当に妨害し、消費者に損害を与えていると主張している。

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アルムニア副委員長はフィレンツェで開かれたEUの競争政策をテーマとする会議で「現在進めている調査の中で、グーグルがネット検索市場で支配的地位にあるかどうかを検証している。グーグルは多くのユーザーが選択する検索エンジンだが、市場で支配的な地位にあることと、支配的地位の乱用は異なる。後者は不正な商慣行を通じて支配的地位を維持または強化する行為を指し、グーグルのケースがこれに相当するかどうかを慎重に見極めているところだ」と述べた。

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