2011/9/19

欧州ビジネスウオッチ

スズキ、VWとの提携解消決定

この記事の要約

スズキは12日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)との業務・資本提携の解消を取締役会で正式決定したと発表した。対等なパートナーシップを求めるスズキの要求をVWが受け入れなかったためで、今後はVWに対し包括提携した際に […]

スズキは12日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)との業務・資本提携の解消を取締役会で正式決定したと発表した。対等なパートナーシップを求めるスズキの要求をVWが受け入れなかったためで、今後はVWに対し包括提携した際に取得したスズキ株19.89%の放出を要求していく。VWは提携とスズキ株保有の継続に意欲を示しており、提携解消に向けた協議は難航が予想される。

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スズキは2009年12月にVWと包括提携し、環境技術開発の加速などを狙った。一方、VWはスズキが持つ小型車分野のノウハウとインド市場における強みに強い関心を示してきた。

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だが、VWがスズキを「財務的、経営方針上、重大な影響を与えることができる」会社と位置付けたことから、独立性を重視するスズキが反発。両社の協力関係は足踏み状態が続いていた。

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こうした状況を受け、スズキは今年初から環境技術などの独自開発を加速させたほか、6月にはハンガリー工場で生産するモデル向けのディーゼルエンジンを伊フィアットから調達することも決定した。

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これに対しVWはスズキとの提携の検証作業を7月に開始。スズキの行為は契約違反だとする見解を11日に発表し、数週間以内の是正を要求した。

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