2011/10/3

産業・貿易

パレスチナ農水産品のEU向け輸出、来年から無関税に

この記事の要約

EUは9月27日、パレスチナのヨルダン川西岸地区とガザ地区で生産された農水産物のEU向け輸出を来年から無関税で認めることを正式決定した。向こう10年間の期限付きとするが、延長の可能性もある。EUに向けた直接の輸出を可能に […]

EUは9月27日、パレスチナのヨルダン川西岸地区とガザ地区で生産された農水産物のEU向け輸出を来年から無関税で認めることを正式決定した。向こう10年間の期限付きとするが、延長の可能性もある。EUに向けた直接の輸出を可能にすることで、パレスチナの経済成長を支援するのが目的だ。同地域からの輸出は現在、イスラエルの税関を経由することになっている。

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EUは2005年に採択した「農業のための欧州地中海ロードマップ」に基づき、パレスチナとの交渉を開始、今年4月に農水産物の関税撤廃を決めていた。工業製品は、すでに輸入関税を免除している。

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欧州・地中海連合協定を締結している国・地域のなかでも、パレスチナとEUの取引はとくに規模が小さく、2009年の貿易総額は5,660万ユーロだった。うち5,050万ユーロがEUからの輸出。パレスチナからEUへの輸出610万ユーロのうち、70.1%が農産品だった。

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