2011/10/17

総合 –EUウオッチャー

S&P、スペインを格下げ

この記事の要約

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、スペインの長期信用格付けを「ダブルA」から1段階引き下げ、「ダブルAマイナス」にしたと発表した。財政不安による信用収縮、景気見通しの悪化などを受けた […]

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は13日、スペインの長期信用格付けを「ダブルA」から1段階引き下げ、「ダブルAマイナス」にしたと発表した。財政不安による信用収縮、景気見通しの悪化などを受けたもの。格付け見通しも「ネガティブ」とし、さらなる格下げを示唆した。

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スペインは財政赤字が大きく膨らんでおり、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルに続いてEU、国際通貨基金(IMF)への金融支援要請を迫られるとの懸念がくすぶっている。財政再建に向けた緊縮策が景気を圧迫することも確実な情勢だ。さらに失業率もEUで最高の21.2%に達している。

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S&Pは声明で、「高い失業率と信用収縮、民間部門の大きな債務」に加え、経済成長見通しの悪化により、格下げに踏み切ったと説明している。

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S&Pはスペインの来年の予想成長率を従来の1.5%から1%に下方修正した。

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