2011/11/21

産業・貿易

食品添加物の新ルール採択、ステビアを認可

この記事の要約

欧州委員会は14日、食品添加物に関する新たなルールを採択したと発表した。使用が認められる食品添加物に関する新たな2つのリストを導入することなどが柱で、食品添加物の使用における安全性と透明性を高めるのが狙い。\ 新たに作成 […]

欧州委員会は14日、食品添加物に関する新たなルールを採択したと発表した。使用が認められる食品添加物に関する新たな2つのリストを導入することなどが柱で、食品添加物の使用における安全性と透明性を高めるのが狙い。

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新たに作成される第1のリストは、食品をカテゴリー別に分類し、それぞれに使用が認められる添加物が記載されている。このリストはインターネットでも参照が可能となっており、消費者や食品業界関係者、当局の担当者が、食品添加物に関する情報を容易に入手できるよう配慮されている。なお、食品業界の対応期間を考慮し、第1のリストの適用開始は2013年6月からとなっている。一方、第2のリストには酵素、香料、栄養素など食品の原材料に含まれる添加物が記載されており、EU官報に掲載されてから20日後に適用が開始される。

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新ルールにはこのほか、認可を受けているすべての添加物について20年までに安全性を再評価することや、新たな添加物の認可を申請・使用の際の明確なガイドラインを策定することなどが盛り込まれている。

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また、欧州委は同日、ステビオールグルコシド(ステビア抽出物)を食品添加物として認可することを決めた。南米パラグアイ原産の植物ステビアから抽出されたステビオールグルコシドは、ショ糖の40~300倍の甘さを持つ一方で、カロリーは90分の1と低く、ダイエット甘味料として注目されている。欧州食品安全機関(EFSA)は昨年3月、ステビオールグルコシドには発がん性、遺伝毒性とも認められず、安全性に問題はないとする見解を発表していた。

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