2011/12/12

欧州ビジネスウオッチ

仏ヴェオリアが輸送事業撤退、負債圧縮に向け合理化

この記事の要約

仏公益企業のヴェオリア・アンビロヌマンは6日、輸送事業から撤退すると発表した。負債の圧縮が目的で、向こう2年間で50億ユーロに上る関連資産を売却する。\ ヴェオリアは仏公的金融機関の預金供託公庫(CDC)との合弁会社トラ […]

仏公益企業のヴェオリア・アンビロヌマンは6日、輸送事業から撤退すると発表した。負債の圧縮が目的で、向こう2年間で50億ユーロに上る関連資産を売却する。

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ヴェオリアは仏公的金融機関の預金供託公庫(CDC)との合弁会社トランスデブを通じて、世界27カ国でバス、鉄道、フェリーの運行事業を展開している。撤退に伴い、保有するトランスデブの株式50%はCDCなどに売却する。

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水道事業で世界最大のヴェオリアは、収益悪化と負債の増大で株価が低迷しており、株主からの経営改善圧力が強まっていた。同社は輸送事業のほか英国の水道管理事業、米国のソリッドウォーター事業も売却。経営資源を水道、廃棄物処理、エネルギー関連に集中し、77カ国に上る進出先も仏、中国、中東欧、米、英など約40カ国に絞り込むことで合理化を進め、150億ユーロに達する負債を2013年末までに120億ユーロ以下に圧縮する計画だ。

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