イタリア下院は16日、政府が提出した追加の財政再建案を承認した。同案は上院の承認を経て、クリスマス前に成立する見通しだ。
\先ごろ発足したモンティ内閣がまとめた財政再建策は、2013年の財政均衡化を目指したもので、歳出削減、増税、年金改革、脱税防止策の強化を盛り込んだ内容。3年間で300億ユーロを捻出し、うち200億ユーロを赤字削減、100億ユーロを財政緊縮が経済成長に及ぼす悪影響を最小限に抑えるための雇用・経済対策に充てる。
\下院の採決では、右派・北部同盟と中道左派「価値あるイタリア」を除く政党が再建案を支持し、賛成495、反対88の圧倒的多数で可決された。
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