2012/1/9

競争法

伊当局、アップルに90万ユーロの制裁

この記事の要約

イタリアの競争当局は12月27日、米アップルが製品サポートに関する情報提供を適切に行わず、消費者に不利益をもたらしたとして、同社の国内小売部門に総額90万ユーロの制裁金を科したことを明らかにした。\ 制裁金の支払いを命じ […]

イタリアの競争当局は12月27日、米アップルが製品サポートに関する情報提供を適切に行わず、消費者に不利益をもたらしたとして、同社の国内小売部門に総額90万ユーロの制裁金を科したことを明らかにした。

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制裁金の支払いを命じられたのはアップルイタリア、アップル・セールス・インターナショナル、アップル・リテール・イタリアの3事業所。当局によると、イタリアの消費者保護法はメーカーに2年間の無償サポートを義務づけているが、アップルはこの事実を店頭やネット上で購入者に知らせず、無償の製品保証を1年に設定したうえで、保証およびサポート期間を延長するための保護プラン「アップルケア」を販売していた。制裁金の内訳は、法律で定められた無償サポートに関する情報を提供せず、製品保証を1年とした点に対して40万ユーロ、製品購入者に十分な説明を行わず、本来は無償で受けられる保証やサポートと重複するサービスを販売した行為に対して50万ユーロとなっている。

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アップルは90日以内にウェブサイトを更新するなど是正措置を講じ、購入から2年間は無償で製品保証やサポートサービスを受けられることを明示したうえで、アップルケアの契約条件を変更しなければならない。

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