2012/1/16

欧州ビジネスウオッチ

東レ、仏炭素繊維会社を完全子会社に

この記事の要約

東レは10日、フランスの炭素繊維製造販売子会社ソシエテ・デ・フィーブル・ドゥ・カルボン(SOFICAR)の 株式30%を仏科学大手アルケマから取得し、完全子会社化したと発表した。炭素繊維は世界的な需要拡大が見込まれており […]

東レは10日、フランスの炭素繊維製造販売子会社ソシエテ・デ・フィーブル・ドゥ・カルボン(SOFICAR)の 株式30%を仏科学大手アルケマから取得し、完全子会社化したと発表した。炭素繊維は世界的な需要拡大が見込まれており、東レは今回の取引を機に、同子会社の焼成能力を拡大。また、同社の炭素繊維ブランド「トレカ」の一貫生産体制の構築していく。

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SOFICARは1982年に東レと仏化学会社エルフ・アキテーヌとの合弁会社 (出資比率:東レ35%、エルフ・アキテーヌ 65%)として設立。1988年の持ち株比率変更(東レが70%の株式を取得)以降は、東レグループの炭素繊維複合材料事業の欧州拠点として事業を拡大してきた。炭素繊維焼成生産能力は年5,200トン。今回の100%子会社化に伴い、社名を「トーレ・カーボン・ファイバーズ・ヨーロッパ」に変更する。

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