2012/2/13

環境・通信・その他

11年の域内の新規発電設備、7割が再生エネ利用

この記事の要約

欧州風力エネルギー協会(EWEA)が先ごろ発表した報告書によると、2011年にEU域内に新設された発電施設の発電能力のうち、再生可能エネルギーを利用する割合は71%に上り、年間の新規発電能力に占める割合としては過去最多と […]

欧州風力エネルギー協会(EWEA)が先ごろ発表した報告書によると、2011年にEU域内に新設された発電施設の発電能力のうち、再生可能エネルギーを利用する割合は71%に上り、年間の新規発電能力に占める割合としては過去最多となった。なかでも太陽光発電が最も多く、新設容量の47%を占めた。次いでガス、風力の順だった。

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域内における昨年の新設発電能力のうち、再生可能エネルギーによる発電能力は32ギガワット(GW)。2010年には54%にあたる23GW、2000年には20%の3.5GWだった。2000年以降に新設された発電能力は302GWで、そのうち48%が再生可能エネルギーを利用するものとなっている。エネルギー源は、太陽光とガスが合わせて90%を占める。

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 昨年、太陽光発電設備の発電能力が最も大きく増加したのはイタリアで、2010年の2GWから9GWとなった。英国では前年から700メガワット増加。いずれも政府の補助金制度が大きく寄与した。また、世界の太陽光発電設備の75%は域内に設置されており、同設備の総数では依然としてドイツが世界一となっている。

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