2012/2/13

欧州ビジネスウオッチ

三菱商事、独海底送電インフラ事業に参入

この記事の要約

三菱商事は10日、オランダ国営送電事業者テネットと事業提携することで基本合意したと発表した。テネットがドイツに保有する海底送電資産(BorWin 1とBorWin 2)の事業権のうち49%を2億4,000万ユーロで取得。 […]

三菱商事は10日、オランダ国営送電事業者テネットと事業提携することで基本合意したと発表した。テネットがドイツに保有する海底送電資産(BorWin 1とBorWin 2)の事業権のうち49%を2億4,000万ユーロで取得。ドイツの送電市場に参入する。

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BorWin 1とBorWin 2は北海に建設予定の洋上風力発電パークからドイツ本土に電力を送る海底送電設備で、2013年5月までに完成する予定だ。ケーブル全長は約400キロメートル、送電容量は計1,200(メガワット)。送電ロスの少ない直流送電技術を採用している。両社は海底送電線および付随する洋上・陸上変電設備を20年間保守・管理していく。

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ドイツは電源供給に占める再生可能エネルギーの割合を2020年までに現在の17%から35%へと引き上げる目標を掲げている。洋上風力発電はその要をなすもので、本土と結ぶ送電網は需要拡大が見込まれる。

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