2012/5/14

総合 –EUウオッチャー

イラクと連携・協力協定に調印、貿易・テロ対策などで協力強化

この記事の要約

EUとイラクは11日、政治・経済・環境など幅広い分野での協力強化をうたった連携・協力協定に調印した。EUは貿易とエネルギーやサービス分野への投資促進、テロ対策、民主主義の原則と人権の推進、温暖化対策、教育の充実、公衆衛生 […]

EUとイラクは11日、政治・経済・環境など幅広い分野での協力強化をうたった連携・協力協定に調印した。EUは貿易とエネルギーやサービス分野への投資促進、テロ対策、民主主義の原則と人権の推進、温暖化対策、教育の充実、公衆衛生の向上などへの支援を通じてイラクの復興を支援し、長期的な視野に立って同国との協力関係を強化する。

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EUは2003年以来、インフラ投資などに 10億ユーロ超を投じてイラクの復興を支援してきた。双方は新協定に基づき、定期的に政治対話を行ってEU・イラク間の関係や国際情勢について意見交換する。また、貿易に関する取り決めを整備にして相互に投資を促進し、EUはイラクが世界経済に早期復帰するための手助けをする。協定にはこのほか、テロ対策、大量破壊兵器の拡散防止、人権推進などに関する条項が盛り込まれている。

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ブリュッセルで行われた調印式に主席したアシュトン外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は「EUとイラクの間で今回のような包括的な協定が結ばれたことはかつてなかった。これは民主主義の確立を目指すイラクを全面的に支援し、長期にわたるパートナー関係の構築を目指すEUの立場を象徴する歴史的な出来事だ」とコメントしている。

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