2012/5/21

総合 –EUウオッチャー

ユーロ圏の1-3月期GDPは横ばい、景気後退入り回避

この記事の要約

EU統計局ユーロスタットが15日発表したユーロ圏の2012年1-3月期の域内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前期から横ばいとなり、0.3%のマイナス成長だった前期から、やや改善した。0.2% […]

EU統計局ユーロスタットが15日発表したユーロ圏の2012年1-3月期の域内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前期から横ばいとなり、0.3%のマイナス成長だった前期から、やや改善した。0.2%程度のマイナス成長が見込まれていたが、ユーロ圏経済をけん引するドイツが予想以上に好調だったことに支えられ、景気後退入り(2期連続のマイナス成長)をぎりぎりで回避した。(表参照)

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EU27カ国ベースのGDPも横ばい。データが出そろっている19カ国では、スペイン、英国がマイナス成長となり、新たに景気後退入り。イタリア、オランダが3期連続でマイナス成長になった。フランスも前期の0.1%成長からゼロ成長となった。一方、ドイツは輸出、個人消費の拡大が景気を下支えして0.5%の成長を確保。前期の0.2%減から復調した。

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信用不安の震源地であるギリシャは、前期比の成長率はまとまっていないが、前年同期比で6.2%のマイナスとなり、前期の同7.5%に続き不振が深刻だ。

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