2012/5/21

欧州ビジネスウオッチ

次世代アストラ生産は英・ポーランドで、オペルが正式決定

この記事の要約

米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペルは17日、コンパクトカー「アストラ」の次世代モデルをポーランドのグリヴィツェ、英エレスメア・ポートの2工場で生産すると発表した。現行モデルは独リュッセルスハイム工場でも製造 […]

米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペルは17日、コンパクトカー「アストラ」の次世代モデルをポーランドのグリヴィツェ、英エレスメア・ポートの2工場で生産すると発表した。現行モデルは独リュッセルスハイム工場でも製造しているが、次世代車は2工場に集約してコスト削減を図る。

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エレスメア・ポート工場の従業員は19日、賃金引き下げ協定を経営陣と締結した。これが今回の決定の決め手となっており、人件費の高いリュッセルスハイム工場は振るい落とされた格好だ。

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オペルは次世代アストラの生産に向けてエレスメア・ポートとグリヴィッツェ工場に3億ユーロを投資。エレスメア・ポート工場については従業員を700人増員する。

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リュッセルスハイム工場はオペルの最新鋭工場で、カールフリードリヒ・シュトラッケ社長は「わが社の成長戦略で重要な役割を果たす」と明言。現行アストラの生産が終了する2015年以降の生産車種や労働条件について従業員代表と今後、協議する意向を明らかにした。

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