2012/6/11

環境・通信・その他

宇宙行動規範の改正案、EUが提示

この記事の要約

EUは6日にウィーンで開催した「宇宙活動に関する国際行動規範多国間会合」で、同規範の草案の改正案を示した。EU主導のもと、参加した約40カ国は今後、同規範に関する多国間プロセスを開始し、今年10月にニューヨークで開催する […]

EUは6日にウィーンで開催した「宇宙活動に関する国際行動規範多国間会合」で、同規範の草案の改正案を示した。EU主導のもと、参加した約40カ国は今後、同規範に関する多国間プロセスを開始し、今年10月にニューヨークで開催する次回会合において、より具体的な議論を行うとしている。

\

世界各国が宇宙活動を拡大し、その重要性が高まるなか、各国にとっての最大の懸念事項は増え続ける地球衛星軌道上の宇宙ゴミ(スペースデブリ)だ。これらはそれぞれ異なる軌道で周回しているため回収が困難で、スペーシャトルや衛星にも危険を及ぼしている。規範の対象となるのは各国政府ならびに非政府組織が行うすべての宇宙活動だが、EUや米国はとくに、宇宙開発に力を入れ、衛星破壊実験などを繰り返し実施している中国の牽制も狙う。

\

同会合は、EUが2008年に作成し昨年9月に改訂版を採択した草案に基づき、来年末までの国際行動規範策定を目指している。

\