2012/7/2

欧州ビジネスウオッチ

BMW、トヨタとの提携強化へ

この記事の要約

トヨタ自動車と独BMWは6月29日、昨年12月に締結した戦略的な協力関係を強化すると発表した。両社の強みの相互活用を拡大する。具体的には燃料電池の共同開発、スポーツカーの共同開発、電気駆動装置、車体軽量化技術の共同研究開 […]

トヨタ自動車と独BMWは6月29日、昨年12月に締結した戦略的な協力関係を強化すると発表した。両社の強みの相互活用を拡大する。具体的には燃料電池の共同開発、スポーツカーの共同開発、電気駆動装置、車体軽量化技術の共同研究開発の4テーマで新たに提携する。

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両社は昨年12月、次世代リチウムイオン電池を共同研究するほか、BMW製のディーゼルエンジンをトヨタの欧州販売車向けに供給することで合意した。トヨタの豊田章男社長はミュンヘンで開催された共同記者会見で「提携合意からわずか半年で次のステップを踏み出すことができた」ことを高く評価した。

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BMWはハイブリッド技術分野で仏PSAプジョー・シトロエンと昨年提携したほか、燃料電池の分野でも米ゼネラル・モーターズ(GM)と提携交渉を進めてきた。だが、PSAとGMが2月に戦略提携したことを受けてGMとの交渉を中止。PSAとの提携も解消する見通しだ。

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トヨタは燃料電池と電気駆動装置、BMWは車体軽量化の分野に強い。共同開発するスポーツカーは両社の環境技術を活用して製造するもので、豊田社長は「世界中のクルマ好きを興奮させるスポーツカーの誕生を楽しみにしている」と語った。

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