米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3日、最上級の「Aaa」としているEUの長期信用格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。ドイツなど主要4カ国の格付け見通し悪化に伴うもので、これらの国の格付けを引き下げた場合はEUも格下げするとしている。
\ムーディーズは昨年12月から今年2月にかけて、最上級の格付けを与えている英国、フランスの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。さらに7月には、同じく最上級のドイツとオランダについて、ユーロ圏の信用不安の影響が広がる懸念があるとして、見通しを「ネガティブ」に引き下げた。
\これら4カ国はEU予算の約45%を負担している。このためムーディーズは、
\その格付けがEU全体に及ぼす影響が大きいとして、今回の変更に踏み切った。
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