2012/10/1

欧州ビジネスウオッチ

カールスバーグ、タイのシンハと販売提携

この記事の要約

欧州ビール大手のカールスバーグ(デンマーク)は9月28日、タイ同業のシンハ・コーポレーションと提携契約に調印した。折半出資の合弁会社を設立し、販売で協力する。これによりカールスバーグはアジア市場での販売拡大を図る。\ シ […]

欧州ビール大手のカールスバーグ(デンマーク)は9月28日、タイ同業のシンハ・コーポレーションと提携契約に調印した。折半出資の合弁会社を設立し、販売で協力する。これによりカールスバーグはアジア市場での販売拡大を図る。

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シンハはタイのビール市場で約65%のシェアを持つ最大手。カールスバーグはシンハとの提携により、同社のネットワークを活用して「ツボルグ」「クローネンブルグ」を含む主要ブランドのタイでの売り込みを強化する。代わりにカールスバーグは、シンハ製品のタイ国外での販売拡大を支援する。

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欧州ビール市場は景気悪化で落ち込んでいる。カールスバーグは頼みの綱であるロシアでの販売が、同国の飲酒規制で減っていることから、アジアの新興市場での事業強化を目指してシンハとの販売提携を決めた。

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カールスバーグはタイで同業チャンと提携関係にあったが、2005年に契約が解消され、タイでのシェアは小規模にとどまっている。

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欧州のライバルであるオランダのハイネケンは、シンガポール同業アジア・パシフィック・ブリュワリーズ(APB)の買収を決めたばかりで、アジア市場での欧州2社の販売競争激化が見込まれる。

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