2012/10/8

産業・貿易

イラン産天然ガス禁輸へ、EUが制裁強化

この記事の要約

イランに対する制裁強化を検討していたEUは3日、同国産天然ガスの禁輸措置を実施することで暫定的に合意した。今月15日にも正式に合意する見通しだ。\ EUはイランの金融およびエネルギー分野への制裁強化を検討しており、今回の […]

イランに対する制裁強化を検討していたEUは3日、同国産天然ガスの禁輸措置を実施することで暫定的に合意した。今月15日にも正式に合意する見通しだ。

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EUはイランの金融およびエネルギー分野への制裁強化を検討しており、今回の暫定合意はその一環。イラン産天然ガスは輸入量が少なく、禁止しても大きな影響はないことから、これまで制裁対象としてこなかったが、象徴的な意味はあると判断した。なお、ギリシャとブルガリアは主にトルコ経由でイラン産の天然ガスを購入していることから、禁輸の影響について今後、詳細に調査する方針だという。

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EUは今年7月にもイラン産原油の禁輸措置を発動しており、2010年以降は、原油・天然ガス事業を行うイラン企業と域内企業の合弁会社設立を禁じている。

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一方、米国は1995年以降、国内企業がイランの石油・ガス事業に投資することを禁止しており、禁輸も実施している。昨年12月には日本、韓国、インドにイラン産原油の輸入量を減らすよう呼びかけたほか、イランの原油販売を支援した外国銀行も、制裁対象に加えている。

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